絵馬殿から中腹の駐車場までは、歩いてすぐです。少し歩くと石段を横切り、祈祷殿に出るので、これで境内の社殿を回ったことになります。車でお越しの方は、気を付けてお帰り下さい。ふもとの駐車場に停めておられる方、電車の方は、もう少し石段を下りましょう。

石段を下りてふもとからの景色も楽しもう

祈祷殿まで戻ると、境内を一周したことになりますが、まだ見どころはあります。ふもとから見る赤神山や太郎坊宮も美しいですよ。

鳥居の並ぶ石段

祈祷殿横からは、ふもとへと続く石段が長く続いています。石段には、奉納された鳥居が多数並んでいます。太郎坊宮が、多くの方から信仰されていることがうかがえますね。途中に休憩スペースもあるので、休みながら下りていきましょう。

成願寺

さらに石段を下り、ふもとに近付くと、成願寺というお寺が見えてきます。こちらは、最澄が開いた寺院で、ご本尊として薬師如来が祀られています。太郎坊宮の神宮寺として建てられたもので、太郎坊大権現とも呼ばれます。

成願寺を過ぎると、長かった石段も終わりです。ここから神社の最寄り駅、近江鉄道の「太郎坊宮前」駅までは、約800メートル、徒歩12分程度です。

鳥居と麓から見る太郎坊宮

駅の方向に少し歩いてみると、赤神山と中腹にある社殿が見えてきます。標高約350メートルと低い山ですが、とがった形のためか、かなり高い山のように見えますね。中腹あたりから岩盤が露出しており、そこに太郎坊宮の社殿がへばり付いて立っているのが良く分かるでしょう。

太郎坊宮の一の鳥居。近江鉄道の「太郎坊宮前」駅の近くにある。

田んぼの中の道をまっすぐ進むと、一の鳥居があります。この前を横切る道路を渡れば、太郎坊宮前駅へはすぐです。

おわりに

傾斜のある太郎坊宮の境内を巡るのは、日ごろ運動不足の方にはきついでしょう。しかし、それを忘れさせてくれるほどの景色や見どころがあり、参拝後はすがすがしい気分にさせてくれるものです。何か特別なお願い事があるときだけでなく、気分転換したいという時にも参拝してみてはいかがでしょうか。