本殿の前には展望台があります。こちらは、京都・清水寺などで見られるような懸造りの舞台になっており、高さは13メートルあります。昭和の頃にコンクリート製に改築されましたが、建築当初は木の床だったそうです。

舞台からは東近江の街を一望できます。筆者が訪れた際には、やや霞んでいましたが、田園風景や遠くの山々も見渡せ、爽快な気分を味わうことができました。

こちらは西側の景色です。お隣の近江八幡市方面も少し眺められます。

裏参道

本殿からは、裏参道の石段を下り、ふもとへと戻りましょう。裏参道は、表参道の男坂に対し、女坂とも呼ばれています。途中には、一願成就社や絵馬殿と言った社殿があるので、立ち寄ってみてください。

七福神の石像

裏参道の石段を下りていると、七福神の石像が見られます。勝運の神の毘沙門天、除災の神の福禄寿など、7つの神様が斜面に安置されているので、足元に気を付けながらお祈りしてみてください。

一願成就社

一願成就社は、参拝者の心の中にあるただ一つの願い事をかなえてくれる神様がおられます。お百度詣りなどにより、病気平癒や受験合格の祈願をする人が多いそうです。

絵馬殿

絵馬殿まで下りてきました。大正時代に建築された木造平屋建ての建物には、古い絵馬が奉納されています。境内の一番下にある社殿で、ベンチが設置されているので、休憩するのに適しています。

絵馬堂で販売されることがある「太郎坊だんご」は、適度なボリュームがあるので小腹がすいたときにも適している。出店日が少ないので事前にチェックしたい。

こちらには、太郎坊宮の麓のだんご店「ふる里食品」さんのお店が出ていることがあります。地元の近江米の米粉を使ったお団子がいただけるので、ぜひ味わってみてください。出店予定は、お店のSNSに掲載されています。

筆者が訪れた日は、ちょうど出店されていたので、「太郎坊だんご」(3本400円)をいただいてみました。だんごは焼き立てで、ほんのりと温かく、ふっくらとしています。たれは醤油と甘さのバランスが絶妙で、また団子自体にもお米の甘みが感じられるため、美味しくいただくことができました。