動画配信サービスにおいて重要なことは、“どれだけ多くの作品を網羅的に見られるかどうか”、“どれだけ魅力的な作品が配信されているか”、そして“料金”だ。究極的なことを言えば、そこまで高くない料金で、民放全局の番組がひとつの配信サービスで観られるのが、ユーザーにとってももっとも歓迎すべきことである。

「いまはTVerで民放各局の番組を期間限定の無料見逃し配信を行っていますが、TVerの有料版ができて、各局の番組のアーカイブをいつでも観られるようになれば、それが最高だということ。あまり現実的な話ではありませんがね……」(同)

 いずれにしろ、ディズニーによるHulu買収の動きが、日本のテレビ局の配信サービスにおける再編成を促すことになるのは間違いなさそう。視聴率とは異なる部分での激しい戦いが始まりそうだ。