「日テレがディズニープラス、PraviがU-NEXTなら、フジテレビはNetflixとの連携を強化していくというのがもっとも現実的だと言えるでしょう」(同)

 Netflixの日本国内での会員数は600万人程度といわれており、もしもフジテレビが全面的に自社コンテンツを配給することになれば一気に民放配信サービスにおいてトップに躍り出ることになる。

 一方、テレビ朝日はTELASA以外に「テレ朝動画」という配信サービスやテレビ朝日が出資するABEMAの有料サービス「ABEMAプレミアム」があり、グループ内で複数のサービスが乱立している状態だ。

「テレ朝の場合、外部との提携よりも先にサービスの一本化が必要かもしれません。テレ朝の番組とABEMAの番組を網羅的に見られるサービスがあればユーザーの利便性も高まり、会員数増加にもつながるはず。それが実現できれば、ほかの大手配信サービスに組み込まれることなく自社で大きな配信サービスを作り出せる可能性もゼロではないでしょう」(同)