統一地方選挙で議席を大幅に増やした勢いはどこに行ったのやら。日本維新の会(維新)の凋落ぶりが激しい。しかも、これ全て、維新のオウンゴールによるものなのだ。
日本維新の会はこの春の統一地方選挙で、現職を含めて首長・地方議員が774人となり目標とする600議席を大幅に上回る大躍進を見せた。奈良知事選では自民党の分裂選挙の合間を縫って維新候補の山下真氏を当選させ、自民党が全勝を目指した衆参両院の5つの補欠選挙では和歌山1区で維新候補の林祐美氏を勝利させた。
この勢いに、馬場伸幸代表は4月24日行われた記者会見で、次の衆院選では「全選挙区に候補者を立てることを目標にやっていく」と述べるなど、野党第1党を目指すことを明確にした。
6月に閉会した先の通常国会開催中の解散を岸田首相が見送ったことも、「維新に衆議院の295の全小選挙区に候補を擁立する時間を与えてもらうことになるから願ってもない展開」(維新関係者)となった。
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