──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・NHK「大河ドラマ」(など)に登場した人や事件をテーマに、ドラマと史実の交差点を探るべく自由勝手に考察していく! 前回はコチラ
『どうする家康』第41回「逆襲の三成」は、石田三成(中村七之助さん)挙兵~大坂城の占拠まででしたね。実際はかなり盛り上がっていくべきところなのですが、残りの話数が少ないからでしょう、大河ドラマの本編を見ているのに、まるで総集編を見ているかのような急な展開が目立った気がします。
まずはこれまでほぼ出番のなかった大谷吉継について少し触れておきましょうか。忍成修吾さん演じる『どうする家康』の吉継は、秀吉(ムロツヨシさん)が亡くなった第38回の初登場の時こそ素顔でしたが、第41回では白頭巾で顔を隠しているキャラとして再登場しました。白頭巾姿になった経緯が説明されないままの再登場だったため、今回初登場だと勘違いした方が多かったことと思われますが、ドラマの吉継が白頭巾をかぶっていた理由は、後に触れられていたように病気(一説にはハンセン病)によるもので、病気によって変貌してしまった素顔を人に晒すことに抵抗があるだけでなく、病気を他人に伝染させないための配慮のようです。
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