瀬戸内芸術祭などでアートでも有名な瀬戸内の島々。気軽に瀬戸内海の離島でアートを感じてみたいなと思ったら、女木島と男木島がおすすめです。高松港から日帰りで2つの島を巡れるモデルコースを紹介します!
8:00 高松港出発
始まりは高松港から。瀬戸内海の多くの島へはここから出航しています。女木島と男木島は同じ航路ですので、どちらの島に行くにも同じ船に乗船すれば大丈夫です。女木島男木島航路の船はめおんという船で、そのうちの一隻は紅白のボーダー柄の可愛らしいデザインの船ですので、他の船と違って目立ちますね。
特に瀬戸内国際芸術祭が開催されているときは長蛇の列になることもあります。電車やバスと違って本数も限られていますので時刻通りの船に乗船したい場合は、早め早めに移動しましょう。
8:40 男木島到着、男木島散策
女木島を経由して40分で男木島に到着します。島内は徒歩で散策できる大きさの島です。早速ぶらりと歩いてい見ましょう!
男木交流館
港で最初に出迎えてくれるのは屋根のデザインが特徴的な男木交流館です。乗船券売り場や待合室を兼ねた交流スペースですが、スペイン人アーティストのジャウメ・プレンサ氏の作品でもあります。
「男木島の魂」と名付けられた作品の特徴的な屋根には、ヘブライ語、アラビア語、ヒンズー語など8つの言語の文字が不規則に並んでいます。隠れた8つの言語を是非探してみてください。
歩く方舟
旧約聖書のノアの方舟をモチーフにした山口啓介氏の立体作品を堤防に展示しています。海と空に溶け込むような模様の4つの山を持つ方舟が、海を渡ろうとするさまを視覚化したアートです。
実は海の向こうの山並みの稜線と重なり、神秘的な光景を楽しめる唯一の角度があるそうです。筆者が行った日は曇天だったため確認できませんでしたが、実際に行って確認してみてください。
生成するドローイング -日本家屋のために2.0
村山悟郎氏が築90年の元商家の内壁をアクリス絵の具の壁画で埋め尽くしたアート作品で、主に瀬戸内芸術祭の会期中に公開されている作品です。
植物や貝や人や海がそれぞれ異なる時間軸をもって同居する様が描かれており、よく見ると直線がたくさん引かれて一つの絵になっているものがあったり、遠くから見ても、壁画に近寄ってみても違った印象になるのでいろんな角度から鑑賞したい作品です。
路地壁画プロジェクト wall alley
島内のあちこちで見かけるカラフルな壁画作品、路地壁画プロジェクト wall alley。島で集めた廃材や廃船などに風景のシルエットをカラフルに描き、民家の外壁に設置した作品です。
狭い路地裏にひょっこりアート作品が現れますので、島内を歩きまわって探してみたい作品の一つです。
男木島図書館
図書館好きには男木島図書館もおすすめです。特定非営利活動法人によって運営されている私設図書館で、寄付で運営されています。
2016年に開館しましたがそれ以前は手始めに手押し車で移動図書館を始められたそうです。瀬戸内芸術祭を契機にIUターンした若者とその家族、そして地域の高齢者がコミュニケーションをとる場所として大事な役割を果たしている図書館です。
豊玉姫神社
港の大鳥居から参道に通じ、島の高台に位置する豊玉姫神社は、神社に伝わる神具でお酒を飲むと無事にお産ができると言われ、安産の神様として有名です。男木島集落の山の上にあるので見晴らしが良く、島内を一望できる絶景スポットです。
そろそろ男木島はこの辺にしてそろそろ女木島へ移動しましょう。