こんにちは、婚活FP(ファイナンシャル・プランナー)山本です。
近頃は晩婚化の時代などともいわれますが、「晩婚さん」の中には周囲の若いママ友に負い目を感じているケースも少なくありません。
しかし、時には晩婚で良かったと感じる方もいるようですよ。今回ご紹介するのは「晩婚だからこそ同級生からうらやましがられた女性」の実話です。
あなたの人生にお役立てくださいませ。
晩婚の上で出産!引け目を感じる日々
美保さん(仮名:ミホ)は40代前半の頃、ちょっとした悩みを抱えていました。それは、保育園などで知り合ったママ友との年齢差についてです。
美保さんは、4歳年上の中堅企業に勤める年収約500万円の孝志さん(仮名:タカシ)と30代半ばで結婚しました。その後、長男・孝行くん(仮名:タカユキ)を授かりました。
出産後も結婚前から勤めていた中堅企業で働き続け、年間で約400万円を稼いでいます。一見すると実に幸せそうですが、孝行くんが通う保育園のママ友は20代の女性がとても多く、年齢的に自分が浮いているように感じられました。
若いママ友ともなかなか仲良くできず、孝行くんが小学校に通うようになっても悩みは続きました。
早く結婚した友人の愚痴でリアルを知った
そんな悩みを抱える美保さんの元にある日、一人の同級生が訪ねてきました。
その同級生は大学を卒業してすぐに結婚し、20代半ばで長男を出産した女性です。さらにその後、長女と次女にも恵まれ、輝かしい人生を送っているように見えました。
ところが、その同級生は美保さんに対して、しきりに大学費用や奨学金に対して愚痴ってきたのです。「まさか、あんなに大学の教育費が高いなんて思わなかった」と。同級生は大学費用を用意することができず、子供に高額な奨学金を背負わせてしまったそうです。
美保さんからすれば、孝行くんはまだ小学生になったばかりで、大学など約10年後の話ですから、最初は何を言っているのか分かりませんでした。しかも、言っている相手は自分がうらやましいと感じていたはずの同級生です。
私がうらやましい?予想外の感想
この同級生には、まだ2人の子供がいます。長男の大学費用すら捻出できなかったのですから、残り2人の大学費用も出せるわけがありません。
その同級生は、美保さんに対して「過去を盛大に後悔している」と言いました。同時に、子供が一人しかいない美保さんを「うらやましい」とすらも言うのです。
もちろん子供のことは愛していますが、思わず愚痴が出るほど、同級生は経済的に困窮していました。美保さんは、どう寄り添えばいいか分かりませんでした。
不安でFPに相談!すると……
友人は愚痴って少しはスッキリしたようですが、次に困ったのは美保さんです。人生の勝ち組だと思っていた同級生がこんなに困窮しているとは……。
不安が募った美保さんはファイナンシャル・プランナー(FP)に相談しました。すると、FPは「実は今、本当にそういう人が多いんです」と切り出し、このように言いました。
「ひどい場合は、親と子供で連鎖破産を起こすこともあります。でも安心してください。美保さんの場合はお子さんもまだ幼く、家計の状態も良好なので、準備は十分に間に合います」
こうして美保さんはFPを交えて孝志さんと3人で教育費、特に大学費用に対する綿密なライフプランを作成し、その後はプランに沿って準備を進めることにしました。準備期間はたっぷりあるので、負担は少なくて済みました。