「(あがってきた原作が)今の時代にタイムリーな内容になっている。ドラマ公開されるときは、社会がこうなっているんじゃないかという1.5歩先を読む力がある」とその創造力に舌を巻いていた。事実、物語は闇バイトによる強盗殺人事件が発端となっているが、こうした惨劇が現在、実社会で頻発していることは説明するまでもないだろう。高いエンタメ性と共存するこうしたシビアなリアリティも『闇を生きる~』の大きな魅力といえそうだ。
そんな沖田さんは、爆速で小説を書き上げたことについて、「スピードは自分の武器。物書きとして、そこでは負けられないという気持ちが強いです。熱は出ますが、『インフォーマ』の続編を書くという情熱で乗りきました」と、自らが生み出した『インフォーマ』への強い思いを語ってくれた。
原作者、プロデューサー、監督、主要キャストが和気あいあいとしながらも、誰もが作品への情熱を口にする。それが決してビジネストークでないことも伝わってくる放送前日プレミアイベントだった。
そして、イベントの最後に用意された質疑応答の時間に、当サイト記者が沖田さんと藤井さんに「気が早いですが、シーズン3は考えていますか?」との質問をぶつけて見ると……。
沖田さん「藤井さんとそれは話していて、『2つやりたいことがある』と提案したのですが、そのうちひとつはあっさり却下されて、『あ~あ』って……(笑)。ただ、まずは今回の作品で反響を得て、実績を残して、周りから求められてから、(次回作への動きは)始めたい。その準備はできています」
藤井さん「(桐谷)健太さんからも、今作のオールアップ後に『藤井くん、シーズン3なんやけど』ってすごい熱量で話してきてくれて。きっと健太さんの中でも、木原というのがすごい大事なキャラなんだという思いも受け止めています。なので、健太さんとは、今作を配信してから一度話をしましょうと」
そんな2人の言葉を受けて、座長である桐谷さんはこんな言葉で締めくくった。