サイゾー文芸部から出版された沖田臥竜氏の小説『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』がドラマ化され、『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』(以下、『闇を生きる~』)として、11月7日からABEMAで放送されている。予算面も含めて、ABEMAが本気を出して制作したオリジナルドラマだけあって、すでにエンタテイメント作品としての総合的なクオリティの高さに唸る視聴者が続出しているようだ。
「インフォーマ」と呼ばれる辣腕情報屋の木原慶次郎(桐谷健太)が、奇っ怪な事件の裏に横たわる「巨大な闇」に切り込んでいく展開は昨年1月にカンテレで放送された前作『インフォーマ』(以下、シーズン1)と同じだが、『闇を生きる~』では、物語も映像も、そしてキャストもさらにスケールアップ。海外を舞台にしたダイナミックな数々のアクションシーンや、誰もが主人公になりうるような個性的な人物が数多く顔を見せ、物語に重厚感と圧倒的なエンタメ性を加えている。
放送はまもなく第3話を迎えるが、「インフォーマ」を名乗り、闇バイトを使ってあるデータを強奪した鬼塚拓真(池内博之)の正体やその狙いが今後明らかになっていくはずだ。そして、二宮和也が演じる警察官僚の高野龍之介も、この謎のデータに関係しているだろう匂いを放ちながら存在感を増してきている。彼らが抱える過去と、木原がどうリンクしているのか——。
このドラマは、とにかく登場人物が個性的かつ魅力的で、それを生み出す俳優陣の演技も出色だ。木原の相棒で、週刊誌記者の三島寛治は、「ポンコツ」の面目躍如とばかり、すでにシーズン1以上の「活躍」を見せており、演じる佐野玲於は文字通り、体を張った熱演をしている。そして今回、木原・三島のコンビに新たに加わったのが、莉子が演じる広瀬だ。彼女は単なる通訳兼助手とは思えないが、果たしてどんな活躍を見せてくれるのか。
そんな物語を支える主要キャストの桐谷さん、佐野さん、莉子さん、池内さん、二宮さんの5人と、原作・監修を務めた沖田さん、プロデューサーの藤井道人さん、監督の逢坂元さんが一同に会したイベントが、初回放送の前日11月6日に渋谷駅前で行われている。約200人のファンと多くのメディア関係者を前に行われた、この「『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』放送前日プレミアイベント」に当サイト記者も参加できたので、ここでは、登壇者の口から出た印象深い言葉やエピソードを紹介していきたい。