私は、兵庫県内の市長などが、選挙終盤、斎藤の対立候補をそろって支持したことも、斎藤に向いた風をさらに強くしたと思っている。あれはバカげた茶番であった。

 その正当性はともかく、斎藤が「疑惑」を一切認めなかったことが、SNSで“冤罪”ではないか、斎藤をもう一度県知事にという動きに結びついたのであろう。

 アメリカ大統領選挙でも同様だったが、メディア、特に大メディアは「世論」を正確に見ておらず、有権者が何を考えているのかを掴んでいなかったことが、この知事選でも明らかになった。

 都知事選では石丸伸二がSNSを有効に使って第2位になった。衆議院選挙では国民民主党の玉木雄一郎代表がSNSを使って大躍進した。

 それに続いて斎藤の再選。私はSNSのことはよくわからないが、これからの選挙はSNSを含めたツールをどう使うかが、当落の重要な決め手になってくるのかもしれない。

 さて、斎藤元彦カムバック! 兵庫県議会は戦々恐々であろう。

 ということで今週の週刊誌を見てみると、先週に続いてスクープらしいものは、FLASHの国民民主党・玉木雄一郎代表の「不倫」だが、これは、FLASHのデジタル版で報じたことを先週紹介したので、今週は取り上げない。

 ということで今週も順位なし。

 最初は衆院選で議席を3倍にした、といっても9議席だが、れいわ新選組の隊長ならぬ山本太郎代表がサンデー毎日で「あと8年で首相になる」と息巻いている記事。

 誰もそんなことは信じないが、その意気やよし。山本のいい分に耳を傾けてみよう。

 この選挙で山本は、「争点が『政治とカネ』にまとめられた不幸があると思う。もちろんこれも大問題だが、この30年にわたる経済政策の失敗の原因をどう捉え、どう打開するか、という真の争点がほとんど議論されなかった」と総括する。

 国民民主党の103万円の見直しや、ガソリン税を一時的に下げるトリガー条項などには、賛成だが、「ケチ臭いこと言ってるなと思う。トリガーではなく今みたいな時はゼロにすればいい」と大胆発言。