◆日常を発信したり、当事者の相談にのる日々

――お2人の活動内容を教えてください。

長村:私たちは一般社団法人「こどまっぷ」を運営し、セクシュアルマイノリティの子育てや妊活のサポートをしています。あとは、新宿二丁目で「足湯cafe&bar どん浴」と「鉄板女酒場 どろぶね」、新宿三丁目で「レインボーブリトー」を経営しています。

YouTubeでは「ママンズチャンネル」というチャンネルで、私たちの子育てや日常について発信しています。

――こどまっぷでは、具体的にどのような活動をしていますか?

長村:セクシュアルマイノリティの方々が気軽に集まれる交流会、相談会、妊活に関する初心者講座を開いたり、同性カップルや未婚女性が生殖補助医療を受けられるような法整備を目的としたロビー活動を行ったりしています。LINEでは個別相談も受け付けていて、毎日たくさんの相談が来ている状況です。

「パートナーや親が子どもをもつことに反対している」「産婦人科や不妊外来などでカミングアウトしていいのか」「同性カップルに提供精子を使った人工授精を行ってくれる病院が見つからない」「どうやったら子どもを授かれるか」など、さまざまな相談を受けます。

茂田:妊活に関してだけでなく、長期にわたる不妊治療をどこで止めるかなど、子どもを諦めるという選択肢を考えている人に対するケアも行っています。