◆“らしさ”に拘束される夜々
第4話での春木家の集いがなかなかドラマティックだ。全編でスポットがあてられるのは、夜々。彼女は小さい頃から特定の相手と向き合うのが苦手で、本来の自分に嘘をつきながら振る舞ってきた。
実家から訪ねてきた母親・沙夜子(斉藤由貴)は、夜々を可愛いお人形さんであってほしいと思っている。女の子ならピンク。もっと可愛い服を着なさい。娘の本音も知らず、沙夜子が勝手に思う“らしさ”をぶつける。
これ以上、らしさに拘束されたくはない。嫌気が差した夜々が、夕食途中に退席して向かうのが、椿の家だ。
先に集まっている3人から続々メッセージが来る。食事そっちのけで返信する夜々を沙夜子が叱り、足止めをくらっていた。到着した夜々は、気丈に振る舞うが、ゆくえの顔を見て、どっとこみ上げる。
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