「オタサーの姫って、何歳になったら姫じゃなくなるの?」

取材中に真顔で質問を投げかけてきたのは、都内に住む吉村美央さん(仮名・32歳)。

憂鬱な表情を浮かべる女性
写真はイメージです(以下同じ)
そもそも“オタサーの姫”とは、比較的男性の割合が多く、かつオタクと呼ばれる人たちが集まりやすい同好会やサークルに属する女性のこと。男性が多いのでアイドル的扱いを受けることが多く、その様子から「姫」と呼ばれています。

◆社会人の登山サークルで“オタサーの姫”状態に

吉村さんが所属しているのは、登山好きの社会人が集う登山サークル。そのうち女性は1割ほどのため、自然とちやほやされるようになり、結果的に姫扱いをされることが増えたようです。

「べつに私は特別扱いは求めていないんですよ。でも、勝手に周りのおじさんたちが過保護になんでもやってくれちゃう。登山初心者の私に合わせて、登りやすい山をピックアップしてくれて、スケジュール表やペース配分を考えて事前に資料をくれたり。

“行動食”っていって、のぼりながらエネルギー補給で食べる軽食も、都内のちょっと有名なラスクやマカロンをいくつも買ってきてくれて、『どれが好きか分からないから、選んで』って選ばせてくれるんです。頼んでないのに(笑)」

登山にマカロン……。すぐ崩れそうですが、それでも男性たちは『女の子が好きそうなおしゃれな食べ物』をわざわざ買ってきてくれるそうです。