◆「女の子が来たんだ…」とガッカリされることも

長嶋祥子さん
 シェアハウスで生活する長嶋さんの仕事は、シェアメイトも興味を寄せるほど。ただ、「興味を持ってくれる方も多い」と実感する一方、実際の現場では、心ない言葉も浴びるそうです。

「特殊清掃では体液が染み付いているなどの理由で、建物自体を新たに施工する必要があるんです。その見積もりを取るための現地調査で『女の子が来たんだ…』とガッカリされる方もいました。初対面の名刺交換で同じように、つぶやかれたこともあります。

 施工する職人さんは男性という先入観もあるでしょうし、仕方ないとは思いつつも正直、嫌ですね。そうしたお客さんが相手のときは、業界用語を並べてまくしたてたり、あえて『すみません。女性で』と返します。反対に、訪問時に『これ飲みな』とペットボトルの飲み物をくださったり、娘のように心を許してくださるお客さんだとホッとします」