◆依頼者に「心を開いてもらえるとうれしい」

 さまざまな依頼者と向き合う長嶋さん。医療事務として働いていた時代、高齢者と接していた経験は今でも役立っているといいます。

「ゴミ屋敷の清掃などでは同世代の依頼者の方も多いですが、孤独死を迎えた方のご遺族は高齢の方も多く、過去の経験が生きていると思います。営業職としては、清掃や特殊清掃となるとネガティブなイメージもあるのか、なかなか信頼関係を築けないお客さんもいるんです。

 ただ、コミュニケーションを図れるようになるまでの時間がかかる方でも、心を開いてくだるとうれしいです。ふと『じつは、生前の息子は……』など、本心を明かしてくださるような変化に、仕事のやりがいを感じています」