◆みずからの「異動願い」で意欲が変化
現場へ向かう営業職への異動後は、生活も変化。新たなやりがいも生まれているそうです。
「現場を経験しないと分からないこともあると思い、自分で異動願いを出したんです。以前の職場では正直『最低限、生活できるお金だけ稼げれば』程度のモチベーションでしたが、お客さんからの電話を受けたら飛んでいく働き方が新鮮で、刺激的だし、自分がそんな働き方をできるとは思っていなかったです」
実際、仕事内容はどのようなものか。そのお話からは長嶋さんの慌ただしさ、過酷な清掃現場、特殊清掃現場ならではの実態も垣間見えます。
「問い合わせをいただいたら、電話で依頼者の方と日程をすり合わせます。その後、現地調査として依頼者の方の立ち会いのもと、室内の状況を確認します。特に、特殊清掃現場の場合にはご遺体が発見されてから急を要するので、時間との勝負でもあるんです。作業内容を細かく算定するために、床に体液がどれほど染み込んでいるかなどをじかに目で見て確認します」
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