◆支持者の結束が固い地域性
巷(ちまた)でも、この作品によって「子どもの不安症状が強くなった」実例があるとして、2019年には「絵本『ママがおばけになっちゃった!』の対象年齢引き上げを望む会」が発足している(出版社による絵本の対象年齢は3歳からとされている)。
親を亡くすという子ども向けの物語は世にたくさんあるのだが、たしかに他の作品と比べると、のぶみ氏の作品は少々(だいぶ?)配慮に欠けた展開や描写が多いように感じられる。
晴子さんのそうした事情も周りはよく知っていたはずなのだが、思いのほか「のぶみ支持者」の結束が固かった。さながら、のぶみ軍団だ。
「私が住んでいるのは、そもそも怪しげなものとすごく親和性が高いというか……すぐに感化されてしまう、いわば沼深い地域なんです。大きな産業があり専業主婦率が高く、それなりに裕福なお宅も多い。にもかかわらず、オーガニックで町おこしをしようとしている土地でもあるので、微妙な意味での“意識高い”人たちが集まってきています」
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