その3:翻弄され過ぎないこと
食の安全性や偽装に関する問題は、テレビや雑誌でも大きな反響を生み出すことがあります。これはいつの時代も変わらないでしょうし、健康意識の高い日本においては、感度・関心の高い人々は多い状況でしょう。
このような問題に対してアンテナを張って関心を持つことは素晴らしい姿勢だとは思いますが、むやみに翻弄されて迷子になってしまったり、冷静さを失ってしまうことだけは避けたいところです。
今回のケースの場合、「この教師が子どもに無理矢理マーガリンを食べさせていない」という結果がもっとも重要だと思います。つまり、子どもの教育環境においては多くの場合、「心配になったら立ち止まる、相談する、断る」ことが許されているわけですから、迷ったら止まる(相談する・調べるなど)ことで救われることがあります。
正しいことには“科学的エビデンス”が提示される
本当に正しいことや、人が動かなければならないような大問題については、科学的エビデンスが提示されて、複数の確かなメディアが報道するはずです。その業界の専門家も真偽やアドバイスを発信してくれるでしょう。
子どもの食生活や「食育」について思考錯誤をされながらも奮闘しているママ、パパ、おじいちゃん、おばあちゃん……すべての方に敬意をこめて、どんなに小さなことでもいいと思いますから、「少しでも楽しく、少しでも笑顔で、自分らしいポジティブな食育」をしていけますように。見えない敵に打ちのめされませんように!
子どもを育てる私も、一緒に頑張りたいと思います。
<文/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
提供・女子SPA!
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