「どうすれば周囲が自分の味方になってくれるか」を考える

 ここでおさえたいのは、食の安全性を考える場合、立場や状況、解釈によってさまざまな“壁”や“都合”が存在するために、その結果として、食品企業はもちろんのこと、学校や教師がいつも「安心する正解」を提示してくれるわけでもないということ。ある家庭の正解が、他の家庭では成り立たないこともあるでしょう。

 つまり、先生のあの発言は悪、ママの発言は善といったような決めつけをし過ぎることで、かえってこじれてしまうことがあるので、「どのようにすれば周りの環境が自分の味方になってくれるか?」ということをシミュレーションすることがオススメです。

 学校は家庭からの相談に対応してくれるはずですし、冷静な意見には耳を傾けて対応してくれるでしょう。先生もひとりの人間ですから、そのときに誤解を生む言動をしてしまった場合でも、必ず軌道修正があるはずです。

 そして万が一、学校側に聞いてもらえない場合でも、今や誰もがSNS等で問題提起しやすい環境になっています。