その2:善悪を決めないこと

小学生「マーガリンは毒だから食べません」問題が物議。食育で悩み過ぎないため3か条
(画像=『女子SPA!』より引用)

結局、「マーガリンは毒なのか?」という問題については、21世紀初頭の騒ぎからひと段落したものの、現状であっても万人に理解できるような正解で決着できているとは到底思えません。

 どうしても何か断定したいということであれば、「給食1回分のマーガリンを食べても即死はしない」「マーガリンを毎日大量に食べ続けると健康を害する」というレベル感ではないでしょうか。そのくらいで捉え、あとは自分の食卓事情や知識などの状況をふまえて、“自分や家族にとっての安心につながる正解”を探していくことが賢明です。

 また、「毒」という言葉には注意が必要です。定義や解釈がさまざまであるにも関わらず、言葉を見た人にとっては強いダメージを与えかねないので、自分の大切な人を含む周りへの影響を配慮しながら、使う側は覚悟が必要です。先日も「緑のジャガイモの毒性」についてTwitter上で議論になっていましたが、これも慎重に解釈する必要があるでしょう。