「子連れOK」と言うけれど……。
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。
広末涼子さんの不倫相手として世間を大きく騒がせた料理人と言えば、鳥羽周作シェフ。2024年7月、自身のX上において、「なんか今更だけどうちのグループ全店舗は赤ちゃん子供オッケーにすることにします」と、手掛けるレストラン全店舗で乳幼児を歓迎する呼びかけを発信し賛否両論を生みました。
きっかけは、お客に「レストランに赤ちゃんダメですよねって聞かれて」とのこと。これを機に鳥羽氏自身の考えを改めて表明したかったようです。
この話題をきっかけに、いろいろ気になりはじめたという人は少なくないでしょう。そもそも高級レストランに乳幼児を連れて食事に行くことは、マナーの良いことなのか? 食事を楽しめるのか? モヤモヤしてしまいますよね。
そこで今回は、国内外の食文化やレストラン事情をリサーチしている食の専門家として、子連れ会食の経験を重ねている母親の立場として、少しでも安心につながる話ができればと考えました。
そして子連れでレストラン予約を検討している方々にとって少しでも参考になればうれしく思います。
◆「子連れOK」発言は“ヒーロー発言”にはならない
はじめに鳥羽シェフの発言「赤ちゃん子どもオッケー」について、冷静に考えてみましょう。結論から言いますと、言うのは簡単であるということ。