◆苦手だった家事を頑張れず、自己嫌悪の日々

苦手だった家事を頑張れず、自己嫌悪の日々
「もともと掃除は大の苦手で、ひとり暮らし時代は汚部屋。洗濯も着るものがなくなるまでせず、洗い物も使う食器がなくなってから仕方なく洗っていました(苦笑)。そんな自分でも専業主婦になって張り切ればVERY妻ができると思っていましたが、そう甘くはなかったですね」と、遠い目で語る冬美さん。

 会社の同僚は、当然仕事で忙しく、連絡もあまり取れず、引っ越してきた新居の周りに知り合いもおらず、夫意外に話し相手がいない毎日。一日に話す相手が夫だけ、なんていうのが当たり前の日々。

 ご近所に主婦の友達を作ろうと、サークルや習い事、ジム通いなど、あれこれ出かけてみたものの、子持ちの主婦が多く、子どもがいない冬美さんにはピンとこない話題ばかり。気おくれして足が遠のいてしまったそうです。

 そのうちに、苦手な家事ばかりする毎日と、大好きなおしゃべりをする相手がいない生活が苦しくなってきました。けれど会社の同僚に愚痴をこぼしても「養ってもらってるのに文句言うなんて贅沢だよ」とバッサリ。自分の悩みは自分がいけないのかと落ち込みました。