「結婚はゴールではなくてスタート」とはよく言われますが、まさにそのとおり。「結婚」という甘い響きとは裏腹に、そこには「現実」と「日常」が待っています。
相馬冬美さん(仮名・28歳)は、甘い響きに憧れて結婚したけれど、実際に出くわす現実との相違に戸惑ってしまったひとり。
◆“VERY妻”を目指してギャップに苦しむ
「大好きな人と結婚することになり、残業の多い会社を退職して専業主婦になりました。実母は道楽者の父を補うべく、働きづめで苦労していて、『専業主婦っていいわよね』が口癖だったので、専業主婦っていいものだと思っていました。どうせやるなら雑誌『VERY』に出てくるような素敵な奥さんになろうと張り切ってましたね」
その張り切りが、冬美さんのギャップとなり、徐々に辛い日々となっていきます。
専業主婦の主な仕事といえば、家事。そんなことは当然といえば当然ですが、「結婚」というキラキラした2文字の前には、夫のためにせっせと美味しい料理を作るVERY妻への憧れが強すぎて、現実が見えていなかったようです。