◆ご飯を食べた後、電車に乗るのが怖い
それ以降、古賀さんは、食事をした後に電車に乗るのが怖くなってしまいました。
「お酒を飲んだり、ご飯を食べてからすぐに電車に乗るのが怖くなってしまったんです。また吐いてしまったらどうしようと思うと、全身に冷や汗が出てきて、呼吸が苦しくなってしまうんです」
電車のみでなく、一度入ったらなかなか出られない場所、たとえば劇場などでも具合が悪くなってしまうことが増えました。大好きな歌舞伎も、幕間のお弁当を食べた後は、恐怖でパニックになり、劇場の外で休んだりするようになってしまったそうです。
「ネットで調べると『嘔吐恐怖症』という言葉が出てきました。また同じことが起こるのではないかという不安が強すぎて、パニックを起こしてしまうそうです。これは専門家に相談したほうがいいと思いました」
日常生活に支障が出て、あまりに苦しくなった古賀さんはカウンセラーに相談。自分でも心理学の本を読み漁ったり、心理の講座に通って勉強しました。