「捨てる」「辞める」というと、モノや仕事、と分かりやすいものを思い浮かべがちですが、心にある「不安を捨てる」と、気持ちがグンとラクになります。
そんな経験を語ってくれるのは、古賀はるかさん(仮名・30歳)
「もともと慎重な性格のせいか、心配しすぎる癖がありました。やりたいことがあっても、失敗が怖くてなかなか勇気が出ないこともたくさんありました」
そんな古賀さんはある日、ショックな出来事を経験してしまいます。
◆飲み会帰りに具合が悪くなり嘔吐
「数年前、会社の飲み会から終電で帰る途中、急に具合が悪くなり、我慢できずに電車の中で吐いてしまったんです。わたしの周りからサッと人がいなくなりました。ショックで、すごく恥ずかしくて、涙が出てきました。うつむいたまま次の駅で、すみませんと言って逃げるように電車を降りました。駅員さんに具合が悪いことを伝えて、駅長室で横にならせてもらい、そこで号泣しました」
もともと完璧主義の古賀さんは、相当なショックを受けてしまいました。もし自分が周りにいたとしたら、汚いし臭いし、近寄りたくないし、とても迷惑だろうと思うと、余計に自己嫌悪に陥ってしまいました。