◆子どもを差し置き、自分だけ爆食い

 そんな頃、子どもの誕生日が間近に迫ってきました。こんな状態で外食に行っても、嫌な思いをさせるだろうと思い、夏樹さんは息子さんが食べたいものを作り、家族水入らずのホームパーティーを開こうと考えました。

 息子さんからリクエストされたのは、煮込みハンバーグ。特別な日であるため、いつもより手がこんだ料理を作りたいと思い、ホームパーティーは休日に開催。当日、夏樹さんは恭一郎さんに手伝いをお願いしました。

泣く子ども
 しかし、恭一郎さんは「今、ゲームで忙しいから無理」と一蹴。そのくせ、料理ができあがると、足早に自室から出てきて、息子さんより爆食い。挙句の果てには、「お父さん、それ僕が食べたかったのに……」と息子さんが泣いてしまう事態に……。

「そしたら、あの人は泣いている我が子に『大人は体が大きいから、たくさん食べないとダメなんだよ。悔しかったら、お前も早く大人になって、自分で金を稼いで食べろ』と笑いながら言ったんです。それを聞いて、怒りが我慢できなくなりました」