◆いつ自分が標的になるかわからない
同じ金額を払っている受講生への指導内容に差があるとは、大手スクールではよほどのことがないかぎりありえないだろう。さらに、メンバー同士が裏で足を引っ張り合うことも、日常茶飯事。誰かを生贄にしておかないと、自分の不利益になるからだ。Oさんがオンライン通話で参加していたミーティングでも、こんな光景が確認できたという。まずX先生が、そこにいない人の悪口を言う。するとそれを聞いていた人は自分も言われたくない! と矛先を逸らすため、その場にはいない誰かが不満を漏らしていたなどと告げ口をするという。
「比較的年配のメンバーが入会したときは『もうあの年齢じゃ集客は期待してないけど、とりあえず認定講師の契約代金だけ払ってもらえればいいわ(笑)』とX先生が言っていたのを実際聞きました。私自身が告げ口されたこともあります。レッスン時間の圧倒的不足についてほかの受講生に相談したり、X先生に対する疑問を口にしたりしようものなら『陰でX先生の悪口を言っている』と。みんな、自分の悪口を言われたくないから、率先して誰かをやり玉にあげるんです」