―連載「沼の話を聞いてみた」―
「人の上に立ちたいから認定講師になる」
「まずは自分が儲かることだけを考えろ」
「人をどんどん利用しなさい」
ハワイのヒーリング系スクール「マナ・リラクゼーション」(仮名)でレッスンに参加していたOさんが、その主催者X先生とスクールの認定講師メンバーから聞いた言葉だ。
Oさんは起業を目指し、このスクールと認定講師契約をした30代女性。事前にオンラインで確認したレッスン内容と、現地で教わる内容の落差に唖然となったのが、前回までの話。後編となる今回は、スクールで体験したことをさらに詳しく聞いていく。
「ざっくり言えば、手早く儲けることが最優先。アロマやハーブを使ったセラピーの知識そのものは、軽視されている印象です。ビジネスである以上仕方ない部分もありますが、これのどこが自然を愛する人たちなのか? と幻滅しました。レッスンは、旅行者がちょこっと楽しむレベルでしたら問題ないのかもしれませんが、基本的にはみんな、そこの講師となることへ誘導されます。なのに内容が間違いだらけで、いい加減。レッスンだけでなく、X先生のSNSでも植物の間違った情報や危険な用法を山のように見つけることができます」