◆楽しいと思える暮らしこそ、人を豊かにする
――かつては音楽活動もされていて、忙しい日々を送っていた高橋さんですが、この暮らしにたどり着くまでは、試行錯誤があったのではないでしょうか?
高橋:若い頃は、部屋も生活習慣もぐちゃぐちゃでした。今だってそういうことはたまにあるけれど、「今片付けておけば明日心地よく過ごせるな」って、なるべく後回しにしなくなりました。でも、あんまり自分に厳しくないです。ダメなところも愛しながら暮らしていければいいんじゃないかなと思います。
――やはり、自分自身が心地よくなると、あらゆることが好転していくような気がします。
高橋:良い1日だったなぁと思うと、良い眠りにつけそうじゃないですか? 少しでも楽しいと思える日々が、私の暮らしを豊かにしてくれているんだなと思っています。いつか人生は終わってしまいます。明日の朝、清々しく目覚めるためには、どんな今日を過ごしたら良いのか、どのくらいの仕事量までなら心が擦り減らないのか? 自分にとっての最良を見つけられると、後悔が少なく暮らせるのかなと思います。
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高橋久美子さんの上梓した『暮らしっく』には、おうちの中のこと、食事のこと、ものの持ち方からご近所づきあい、二拠点生活など、暮らしを楽しむヒントが満載です。