◆健康のために歩く

『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』
「何より着ることが好きなので、足腰を鍛える」。若い頃から体重も体型も変わらなかった小畑さんですが、4~5年前からお腹の締まりがなくなってしまったのだとか。そのためにスクワットを開始。さらに1日1回は外に出て歩いています。

「今の私、毎日、ごきげんです」と小畑さん。息子さんがふたりいますが、「いい意味で、人に期待しない」といいます。自分の生活を自分で好きに整える、マイペースに好きなものを食べる、週に2日は外で働く。本書には、人生の集大成としての、憧れが詰まっています。当然、人生の荒波を乗り越えたからこそ、たどりつき、作り上げた暮らしです。

 歳を重ねたらかくありたい、そんなお手本となる1冊です。

<文/森美樹>

【森美樹】

1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx