──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・NHK「大河ドラマ」(など)に登場した人や事件をテーマに、ドラマと史実の交差点を探るべく自由勝手に考察していく! 前回はコチラ

『光る君へ』の第1回、みなさんはいかがご覧になったでしょうか。

 オープニングの手と手が絡みつく意味深な映像、そしてその背景で熱っぽく奏でられているのは、ラフマニノフの名曲を下敷きにしたとすぐにわかるように作られた楽曲でした。セルゲイ・ラフマニノフは20世紀前半を代表するクラシックの作曲家で、『光る君へ』のメインテーマ曲のベースとなっていると思しき『ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18』は、マリリン・モンローが映画『7年目の浮気』の中で身体をクネクネさせ、気持ちをアツくさせる音楽……とかセリフで言っていたアレです。