◆山の中の小さな川で、子どもだけで遊んでいたら
現在中学2年生の郷沼はるやさん(仮名・14歳)は、小学6年生だった2021年の夏、関東地方のある川で溺れた経験があるといいます。取材中、何度も「まさか自分が……」とひとり言のように呟いていたのが印象的でした。
「遊んでいたのは大きな川ではなくて、山の中のわりと小さめの川です。田舎のおばあちゃんの家から近くて、友達3人くらいで釣りに行こうという話になって。ついでに川でスイカを冷やしたり、川で泳いで遊ぼうという計画でした」
夏にしかできない、子どもたちの楽しい冒険の時間。しかし、そこに大人の姿はありません。近くに民家もなく、川にいるのは子どもたちだけという状況でした。そして到着してすぐに、一気に川の浅瀬に駆け寄ります。