◆1日でも早いほうがいい。でも何歳からでも遅くない

加治:私のマネをしようとしてくれる方も多いんですが、「これは医学的に正しいのか」ということまで気にする方が増えているんです。私がやっていることを、先生が医学的に説明してくださっているので、私にとっても答え合わせになりました。

小林:今まで、健康に興味を持つのは主に60代以上の人でしたけれど、加治さんを見て若い人が興味を持つようになってほしいですね。

加治ひとみ 小林弘幸2
加治:若い女性も、ここ数年で、健康に興味を持つ人が増えている気がします。

小林:やっぱり、コロナ禍で免疫力が注目されて、自律神経とか腸に興味を持つ人がさらに増えましたよね。免疫細胞の7割が腸にある、ということも、だいぶ知られてきました。

加治:自律神経を整える生活や、腸活というのは、やっぱり若いうちから始めたほうがいいのでしょうか?

小林:1日でも早く始めたほうがいいです!

加治:1日でも…。

小林:と同時に、何歳から始めても遅くはないですよ。というのは、腸は再生できる臓器なんです。肺はほとんど再生力がないのですが、腸はあります。

何歳からでも腸を健康にできるし、自律神経を整えられます。

加治:それは励まされますね。

◆実践はひとつからでいい。それが長続きのコツ

小林:ただ、知識があっても、何をしていいかわからない人、実践につながらない人もいるんですよ。ちょっと頭でっかちになっているというか。

加治:実践につながらないというのは…難しく考えちゃうのかな。

小林:そうかもしれない。実践って、たとえば「青めのバナナを食べる」だけでもいいわけです。青めのバナナには、レジスタントスターチという成分が多くて、水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も豊富。腸にとって、とてもいいのです。

加治:私は、実践はなるべくハードルを下げたほうがいいと思います。ひとつでもいいので、続けることが大事。私自身、やるべきことのリストがどんどん増えてしまって失敗したことがあるので、まずはひとつだけでもいいと思います。

加治ひとみ 小林弘幸
『かぢ習慣』を手にした2人
小林:自分の目的によって、やることを絞ってもいいですね。たとえば「睡眠の質を良くしたい」なら「とにかく寝る前のスマホをやめる」とか、「メンタルを強くしたい」なら、「まずは朝の太陽光を浴びる」とか。

加治:流行りすたりのある健康法ということではなくて、自律神経や腸には、まだまだ可能性があるなって思います。女性はずっとキレイでいたいし、人類みんな健康でいたい。「人類すべて」に知っていただきたいです(笑)。

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