『1発屋アーティスト』TOP23!10位~1位
1発屋ランキング、10位~1位。
20代後半以上の方なら、聞いたことのある曲や知っているアーティストもいるのではないでしょうか。
1発屋アーティスト第10位:河口恭吾
滋賀県のラジオ局でDJをしていた河口恭吾さん。2003年にシングル「世界中がセンチメンタル」でデビューし、5thシングル「桜」が話題となりました。
しかし、「桜」が注目され始めた当時、販売元のレコード会社が倒産し会社がなくなってしまったため、ワーナー・ミュージック・ジャパンに移籍後改めて「桜」を発売したところ、オリコン最高位4位を記録しました。
河口恭吾さんは、その後も歌手活動を続け、他アーティストの楽曲にゲストボーカルとして参加するなどしています。
1発屋アーティスト第9位:SEAMO
SEAMO(シーモ)さんは、2005年にデビューしたラッパー。4thシングル「マタアイマショウ」がヒットし、紅白歌合戦に出場を果たしました。
「シーモネーター」というキャラクターを演じ、ライブでは海パンに天狗のお面という格好で活動していたこともあります。
現在は、他アーティストへの楽曲提供や、ラッパーとしての楽曲参加などをメインとしています。
1発屋アーティスト第8位:KAN
子供の頃からクラシックピアノを習い、小学生ながら老舗デパートの広告モデルをしていたこともあったというKAN(カン)さん。ビリー・ジョエルの影響でピアノロックに目覚め、1987年にデビューします。
最大のヒットとなった「愛は勝つ」は、1990年発売のアルバム収録曲でしたが、人気バラエティ番組のエンディングテーマに起用されたことをきっかけに大ヒット曲となります。200万枚を超えるセールスとなり、KANさんはレコード大賞を受賞、さらには紅白歌合戦へも出場しています。
女性のイメージが強かったピアノという楽器を成人男性が弾き、クラシック調ではない楽曲を歌い上げるというスタイルは、当時としては非情に斬新なものでした。
1発屋アーティスト第7位:秋川雅史
秋川雅史さんはテノール歌手です。幼少期からピアノ、ヴァイオリンを習い、中学生の頃に声楽に転向。音楽大学に通い、イタリアへの留学経験もあります。1998年にはカンツォーネコンクール1位となり、日本クラシック音楽コンクール声楽部門で最高位を受賞したというクラシック声楽の実力派です。
2006年にアルバム「威風堂々」からシングルカットされた「千の風になって」。声楽歌手は基本的にアルバム販売が主なため、シングルの発売は稀なんだそう。
発売当初のセールスは不調だった「千の風になって」ですが、紅白歌合戦への出場が報じられたことにより、じわじわと売れ始めるという珍しい現象が起きています。一般的にあまり注目されることのない、声楽歌手ならではの売れ方ですね。
1発屋アーティスト第6位:J-WALK
J-WALK(ジェイウォーク)は1980年デビューの4人組バンドです。1991年に発売した18thシングル「何も言えなくて…夏」がヒットし、98万枚のセールスを記録。1993年の紅白歌合戦に出場しました。
しかし、2010年にボーカル・中村耕一さんが覚せい剤所持で逮捕され、バンドを脱退してしまいます。その後はメンバーチェンジをし、現在もバンド活動を続けています。
1発屋アーティスト第5位:植村花菜
「トイレの神様」がヒットした植村花菜さん。アコースティックギターを抱えて弾き語りする姿を覚えている人も多いのではないでしょうか。
2005年に「大切な人」でデビューした植村花菜さんですが、ヒットと言える楽曲は10thシングル「トイレの神様」のみとなっています。
2016年のミニアルバム発売を最後にCDは出ておらず、現在は、結婚と出産を経てニューヨークに移住していると報じられています。
1発屋アーティスト第4位:田村直美
田村直美さんは、元々はPEARLというバンドでボーカルとしてメジャーデビューしていました。1990年にPEARLの活動を休止し、渡米して帰国した後に本格的なソロ活動を始めています。
1994年、カメリアダイアモンドのCMに3rd.シングル「永遠の一秒」が起用され知名度を上げた田村直美さん。4thシングル「ゆずれない願い」が人気アニメのオープニングに起用され、120万枚を超えるヒットとなりました。
紅白歌合戦でも歌唱され、カラオケでも人気があった「ゆずれない願い」。田村直美さんのハイトーンボイスが印象的な、疾走感溢れるナンバーです。
1発屋アーティスト第3位:木山裕策
木山裕策さんは、サラリーマン兼歌手という肩書きで有名になった男性シンガーです。
4人の息子を持つ父親でしたが、2004年に悪性腫瘍が発見された際、手術で甲状腺を全摘出しています。奇跡的に声が残ったことにより、「自分の歌をCDに残して子供たちに聞かせたい」という想いが強くなったという木山裕策さん。
2007年にバラエティ番組に素人として出場し歌を披露したところ、審査員の目に留まり、2008年に念願の歌手デビューを果たしました。
デビュー曲「home」がヒットし、紅白歌合戦にも出場しています。
1発屋アーティスト第2位:ジェロ
ジェロさんは「黒人演歌歌手」として有名になった男性歌手です。両親ともにアフリカ系アメリカ人ですが、母方祖母は日本人。その影響で演歌を聴くようになり、自分で歌って祖母を喜ばせていたんだそうです。
2003年にアメリカ・ピッツバーグから来日し、日本各地のカラオケ大会で自慢の喉を披露していたんだそう。スカウトの目に留まり、2008年にシングル「海雪」でデビューすると、「演歌界の黒船」と言われ注目されました。
2018年に活動休止を発表し、外資系IT企業への就職もあわせて公表しています。
1発屋アーティスト第1位:青山テルマ
青山テルマさんは2007年にデビューした女性シンガー。自身最大のヒットは、2008年に発売した2nd.シングル「そばにいるね feat. SoulJa」となります。この楽曲は、SoulJaさんのシングル「ここにいるよ feat.青山テルマ」へのアンサーソングで、紅白歌合戦でも歌唱されました。
青山テルマさんは本名「青山テルマじゅり」で、父方祖父がトリニダード・トバゴ人というクウォーター。デビュー前から他アーティストの楽曲に参加していて、ヒットのきっかけもSoulJaさん名義の楽曲となりました。
2016年以降、あけすけでサバサバしたキャラクターが面白いと話題になり、バラエティ番組などへの出演が増えています。
続かなかった…『1発屋ですぐ消えたバンド』5選
1発屋アーティストは個人だけではありません。
バンドやユニットの場合、メンバーチェンジを繰り返したり、個人活動へとシフトチェンジしている人が多いようですね。
Whiteberry
Whiteberry(ホワイトベリー)は、1999年にデビューした5人組ガールズバンドです。
デビュー当時は全員が中学生で、パンキッシュなルックスやその幼さが話題になりました。2000年にJITTERIN'JINNの「夏祭り」をカバーし、3rd.シングル「夏祭り」として発売。紅白歌合戦にも出場しています。
2004年、メンバーの進学にあわせて解散。現在は、ボーカル・前田由紀さんのみが音楽活動をしています。
ZONE
2001年にメジャーデビューしたガールズバンド・ZONE(ゾーン)。デビュー当時は楽器が弾けず、アイドル的な要素のあるグループでもありました。
2001年発売の3rd.シングル「secret base 〜君がくれたもの〜」が人気ドラマの主題歌に起用され、ヒットを記録します。
全員が10代だったということもあり、進学などにあわせて徐々にメンバーが入れ替わっていき、2005年、ついにバンドが解散します。「secret base 〜君がくれたもの〜」の歌詞である「10年後の8月また出会えると信じて」に関連し、発売から10年後の2011年の8月、1ヶ月の期間限定で復活しました。
復活後の2011年12月からはMIYUさんとMAIKOさんの2人のメンバーでZONEとして活動していくと発表しましたが、MIYUさんが素行不良で事務所から契約解除され、活動終了となりました。
ロードオブメジャー
ロードオブメジャーはテレビ番組「マハラジャ」内で結成された、4人組ロックバンドです。
番組の企画内容は、ヘッドハンティングで集まった4人が100日で50箇所を回りライブを行い、インディーズシングルを発売。そのシングルがオリコン初登場50位以内ならメジャーデビューできるというもの。実際に発売された「大切なもの」は90万枚を売り上げ、メジャーデビューが決定しました。
しかし、「まだメジャーでやっていく自信がない」とメジャーデビューを辞退した4人は、1年間のインディーズ活動を選択します。結局は2年後の2004年にメジェーデビューしたもの、2007年に解散しています。
nobodyknows+
nobodyknows+(ノーバディーノウズ)は、5人組のヒップホップグループです。
2004年に発売されたシングル「ココロオドル」がヒットし、アルバムは70万枚を売り上げ、紅白歌合戦にも出場しました。
メンバーの脱退もありましたが、海外でのフェスに参加するなど、現在でも精力的な活動を続けています。
GIRL NEXT DOOR
GIRL NEXT DOOR(ガールネクストドア)は女性ボーカルと男性ギター、男性キーボードという3人組ユニットです。「隣のかわいい女の子」「近所の評判の女の子」的な意味合いを持つユニット名どおり、ボーカル・千紗さんをメインにしたグループでした。
デビュー前からラジオのパーソナリティーを担当し、メジャーデビューから3ヶ月連続でCDをリリースするなど精力的に活動を続け、デビュー年の紅白歌合戦に初出場しています。
最大のヒット曲は4thシングル「Infinity」。シンセの音色を多用した、ユーロビート調の楽曲となっています。