新潮は4つの重大情報を掲げ、来期の大谷翔平の活躍を占っている。

 まずは、ワールドシリーズで盗塁の際痛めた左肩亜脱臼が、思いのほか深刻だというのだ。

「現地で取材を続ける『Full-Count』編集部の小谷真弥氏が言う。
『当初のスケジュールでは、打者を立たせてマウンドから投げる実戦形式の投球練習が、ポストシーズン中に行われるはずでした。ところが、連日のハードな試合で多くのカロリーを消費したため、この練習は先送りとなりました。現状では右肘の状態に不安材料は見当たりませんが、手術の場合、投手復帰を目指すリハビリに影響が出るのはもちろん、打者としても来季の開幕に間に合わないおそれも生じてきます』
来季のドジャースは3月18日から2日間、東京ドームでカブスとメジャー開幕戦を行い、ここで二刀流が“解禁”される見通しなのだが、チームの事情通はこう明かす。
『入団以来、大谷の後ろ盾となっているフリードマン編成本部長は、健康管理には厳格なことで知られています。大谷自身が投手復帰を熱望している一方、本部長は故障や疲労のリスクを勘案し、早期の投手復帰には消極的です。実は来季、大谷が登板して勝ち星を重ねられなかった場合は、シーズン序盤でも投手を封印し、打者に専念させる腹積もりでいるのです』」

 これまで数々の試練を乗り越えてきた大谷翔平だから、今回も難なく乗り越える可能性はあるが、心配だ。

 心配なのはそれだけではない。

 大谷が1塁に出ると、ヘルメットとヘルメットをぶつけ合う、「ヘッドバンプ」を1塁コーチャーとやるのがお決まりだが、このコーチは秀でた盗塁指導の専門家で、大谷が今季59盗塁を達成できたのも、このコーチのおかげが大きいという。

 だが彼は来季、マリーンズの監督になるといわれているそうだ。盗塁が激減?

 まあ、そうでなくても、大谷は来季、投打の二刀流が復活するから、当然、盗塁数は減るだろうが。