そんなSMILE-UP.をめぐっては、同社が“NHKスクープの証言者”を提訴したと、10月31日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報道。

 NHKは昨年10月9日放送の『ニュース7』で、ジャニー氏から複数回にわたり性被害を受けたとされる男性X氏の証言をスクープ。この男性は、高校時代に同局の音楽番組『ザ少年倶楽部』に出演するためオーディションに参加した際、ジャニー氏に声をかけられ、NHK放送センター内のトイレで被害に遭った……などと語っていたという。

「X氏は、放送センターの男性トイレの個室で計5回、被害を受けたと話していたそうです。そこで、SMILE-UP.の補償担当者や顧問弁護士が2度面談するも、X氏はトイレの位置や間取り、放送センターへの入館手続きについて説明ができなかったとか。オーディションに応募した経緯にも疑問点があり、双方の主張は平行線を辿ることに。『文春』によると、SMILE-UP.は10月11日付で『補償業務が存在しないことを確認する訴訟』を起こしたといい、今後はX氏の被害事実をめぐって争う姿勢のようです」(同)

SMILE-UP.、被害者へ「お早めにご連絡」呼びかけ「何様?」と疑問の声

 そんな中、SMILE-UP.は「文春」報道と同日に「現時点までの被害補償の状況(2024/10/31)とお願い」というお知らせを公式サイトにアップ。被害補償の受付開始後、同日時点までに合計1002名から補償申告があり、「そのうち236名の方は、複数回のご連絡を試みてもご返信がない状態です」とのこと。それ以外の766名のうち、752名(約98%)については被害者救済委員会から補償内容を通知(538名)、またはSMILE-UP.より「補償を行わない」旨を連絡(214名)したと詳細を公表した。

 その上で、同社は「ご申告がお済みでない方」に対して、「もし、被害にあわれた方で被害者救済委員会へのご申告がお済みでない方がおられましたら、以下のフォームより、お早めにご連絡をいただけますようお願い申し上げます」と呼びかけた。