SMILE-UP.代表取締役社長の東山紀之氏と代表取締役の藤島ジュリー景子氏(C)サイゾーウーマン

 創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題を受け、昨年10月17日付で被害者の補償業務を担う会社となった旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)。今年10月31日、同社は公式サイトで「現時点までの被害補償の状況」(原文ママ、以下同)を公表したが、案内文の一部表現が物議を醸している。

目次

・SMILE-UP.、補償本部長を解任
・SMILE-UP.、“NHKスクープの証言者”を提訴へ
・SMILE-UP.、被害者へ「お早めにご連絡」呼びかけ疑問の声

SMILE-UP.、『Nスペ』ジャニー氏特集で非難続出の補償本部長を解任

 旧ジャニーズは、昨年9月7日に会見を開き、ジャニー氏の性加害疑惑を事実と認定。同社は10月17日付でSMILE-UP.に名称変更し、被害者への補償と救済を専門に行う会社となった。今年4月10日には、旧ジャニーズに所属していたタレントの受け皿となるマネジメント会社・STARTO ENTERTAINMENTが本格始動。その一方で、SMILE-UP.は社長・東山紀之氏(23年末に芸能界を引退)が中心となり、引き続き被害者救済に取り組んでいる。

 そして事務所の名称変更から1年後の10月20日、NHKは『NHKスペシャル ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』(以下、『Nスペ』)と題した特集番組を放送。

 視聴者の間では、番組に声で登場したSMILE-UP.の補償本部・本部長への非難の声が続出した。

「番組の中で、事務所初の所属グループ『ジャニーズ』のメンバーだった中谷良氏(21年に死去)の姉・幸子さんが、SMILE-UP.の『補償本部・本部長』と電話で会話する場面がありました。中谷氏は、かつて著書『ジャニーズの逆襲』(データハウス社、1989年出版)内で、ジャニー氏による性加害を告発した人物。姉の幸子さんが事務所側に謝罪を求めるべく、SMILE-UP.へ補償の申告を行ったところ、最初は『ジャニーが悪いですので、受付させていただきます』と、返答したそうなんです」(男性アイドルに詳しい記者)