しかしその後、「実は、会社の中でジャニーズを反抗するような本を出している人に『そんなお金なんか出せるか』『金取る気か』っていう話になった」と、SMILE-UP.側の対応が一変したという。

 番組では、幸子さんが補償本部・本部長とやりとりするシーンもオンエア。電話口の補償本部長は「誰が何を謝るんだというのが、ちょっと今、わからなくて。その本人たちが死んじゃってるんで」「(幸子さんが)おっしゃっていることはわかるけど、本を書かれて(会社側が)痛めつけられたのは間違いない。会社としては、すごくつらい目にあったのは間違いない」などと主張していた。

 幸子さんがSMILE-UP.の社長である東山氏が良氏のお墓まで来てお詫びしてくれるのかどうかを尋ねると、「東山は別に、加害者じゃないですからね。心の底からお詫びができないので、今の話を聞いてると」「ちょっと僕は納得いってないですね」などと突き放すような言葉をぶつけていた。

 この放送を受け、視聴者からは「『心の底からお詫びできません』って、被害者の家族に直接言うのはヤバすぎ。引いた」「これでは、被害者が被害を訴える前に心を折られると思う」といった否定的な意見が続出。

 すると、SMILE-UP.は25日に公式サイトを更新し、『Nスペ』の内容に関して、「被害にあわれた方のご関係者から、亡くなったご本人への謝罪を求めるお話があり、弊社社長東山紀之にて本年9月にご遺族にお会いして謝罪しております」「また、今回の報道後にも、弊社社長東山紀之にて、ご関係者様に、改めて謝罪をしております」と報告した。

「反響の大きさを重く受け止めたのか、SMILE-UP.は『補償業務体制の一部を変更すべく、当該補償本部長の任を解くと共に新たに補償本部長を任命し、補償本部における業務の実施体制を見直す』ことになったとも発表しました。なお、ジャニー氏からの性被害を訴えている元男闘呼組メンバーの土田一徳氏は、自身のX(旧Twitter)で問題の本部長に言及。29日付のポストで『お辞めになった本部長さんはとても良い方でした。私と一緒で気管挿管後の後遺症で話し方が窮屈でした。それも相まっての感じかな』と、擁護するような言葉をつづっています(同)

SMILE-UP.、“NHKスクープの証言者”を「補償業務が存在しない」と提訴へ