自己受容の方法①:インナーペアレントの言葉を打ち消す
自己受容する方法として、簡単でかつ効果的な方法が、カウンセリングでいうインナーペアレントのネガティブな言葉を打ち消すことです。そして、インナーチャイルドの傷ついた感情を理解し、受け入れる暖かい言葉をかけます。これを習慣化することで、幼少期から作られていったインナーペアレントを徐々に味方に変えることができます。
悲しい、辛い、怒りなどネガティブな感情の時に、「自分ってダメだな」「失敗ばかりだな」「運が悪い」などと心の声が聞こえたときがチャンスです。普段はこんな時、ネガティブな感情を見て見ぬフリをしたり、忘れようとしているかもしれません。でも、感情にフタをすることは実は大きなストレスになっています。
インナーペアレントの言葉が聞こえたら、意識してその言葉を打ち消すようにインナーチャイルドに言葉をかけます。どんな言葉をかけるかというと、そのときの悲しいとか辛いといった感情をそのまま受け入れた「悲しかったね」「辛かったね」という言葉です。感情に沿った言葉をかけることで、自分を受け入れてもらったという安心感が持てます。自分の本当の感情を抑え込まず、思い切って認めてあげましょう。
自己受容の方法②:完璧な自分じゃなくていい!
自己受容できずに悩んでいるとき、心理的にあなたは自分の欠けている部分や悪い部分を強く意識してしまっています。でも、世の中完璧な人はいませんし、完璧である必要はありません。仕事ができない、腹黒いことを考えてしまう、人付き合いが苦手など、人には何かしら嫌な部分はあるでしょう。
でも、欠けている部分を補ったり、悪い部分を頑張って変えようとせず、自分の一部だと認め、そんな自分を許してあげましょう。そうすることで、いい意味で手を抜いたり、何もしないことができ、楽になります。ただ、自分の悪い部分を受け入れるのはそう簡単なことではありませんよね。そんなときには、自分が自分を受け入れることができないことを許し、「今は受け入れられないけど、まあいいや」と考えましょう。
自己受容の方法③:過去の自分を癒す
自己受容ができない原因として、過去、特に幼少期に傷ついた経験から、心理的にずっと満たされない感情を何とか満たそうと必死になっている場合があります。満たそうとして、何かを身につけようとしたり、自分を頑張って変えようとしますが、実はこれでは満たされないのです。
原因は過去の経験にあるので、その傷ついた経験を思い出して、その時の悲しかった、辛かった感情を思い出しましょう。また、その時には口にできなかった、もしくは口にしたけど聞いてもらえなかった言葉を言って、今の自分を受け止めてあげましょう。傷ついた過去の自分を慰め、癒してあげることで、心に空いてしまっていた穴がふさがっていきます。
自己受容の方法④:勘違いかも、と疑う
自分には価値がない、愛されていないという思いから、不足感を感じ自己受容できないことが多くあります。でも、これは自分が勘違いや思い込みをしているだけかもしれません。自分の「ない」部分ばかり探してしまったり、愛されていないんじゃないかと感じたできごとが強く印象に残ってしまっているからです。
何かが欠けているから価値がない、愛されないということはないので、自分がそう感じていたのは勘違いかも、と疑ってみましょう。または、自分には価値がある、愛されている「ことにする」のも効果があります。そうすると、今まで思い込みで決めつけてしまっていた不足感がなくなっていき、価値がある、愛されているできごとが見えてきます。