あなたは自分のことが好きですか?人は自分を否定し責めるなど、自分を認めていないことが多いようです。ありのままの自分を認め受け入れる「自己受容」を習慣化できると、人生を楽しく楽に生きることができます。そこで今回は、自己受容を習慣化する方法を解説していきます。
あなたは自分が好き?自己受容の方法とは
あなたは自分のことが好きですか?人は当然、自分のことを好きになりたい、幸せになりたいと願っています。でも実際には、人は自分を否定し責めたり、自分であることが嫌で苦しい、自分は不幸だと思っていることが多いようです。自分を認められず、心の葛藤を誰にも言えず押し殺している人は、あなただけではありません。
ありのままの自分を認め受け入れる「自己受容」を習慣化できると、より健やかで良い人生を送ることができます。でも、認められない自分をありのまま受け入れるというのは、難しいのでは?と思う方もいるでしょう。そこで、今回は自己受容の意味から、自己受容できない心理、自己受容を習慣化する方法を解説していきます。
自己受容の意味は
自己受容の方法の前に、自己受容の意味について理解を深めていきましょう。「自己受容」とはどんな意味なのでしょうか。普段聞きなれない言葉なので、意味がわかりづらいと思いますが、心理学やカウンセリングでよく使われる言葉です。
カウンセリングでは、「受容」とは相手の言葉や感情を自分の価値観で評価・判断することなく、ありのまま受け入れることを意味します。つまり「自己受容」は、自分をいい部分も悪い部分も含めて、ありのまま受け入れることを意味します。
あなたの中にいる、2人の自分
自己受容の意味を理解するために、カウンセリングでよく使う「インナーチャイルド」と「インナーペアレント」をご紹介します。あなたの中には、実は2人の自分がいます。1人は観察される側の自分自身、そしてもう1人は自分自身を評価・判断する観察者としての自分自身です。あなたも、自分の行動や感情を「やめたほうがいい」などと批判したり否定する、心の声を聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは、脳が衝動や快楽を司る「大脳辺縁系」と理性や思考を司る「大脳皮質」に分かれているからだと考えられています。つまり、大脳皮質が、大脳辺縁系を評価・判断していることを意味します。カウンセリングでは、この「2人の自分」の関係性をインナーチャイルドとインナーペアレントと呼んでいます。インナーチャイルドを、インナーペアレントが評価・判断しているのです。
自己受容ができないとどうなるのか
自己受容の意味や、インナーチャイルドとインナーペアレントについて触れましたが、自己受容ができているとインナーペアレントはインナーチャイルドを評価・判断せず、ありのまま受け入れます。インナーチャイルドのどんな行動や感情も否定することなく、味方でいるので、心の中の葛藤が起きない状態です。
しかし、自己受容ができないと、インナーペアレントがいつもインナーチャイルドを評価・判断します。またカウンセリングでは、自己受容ができず自分を受け入れられていない状態では、他人のことも受け入れられないと言われています。
無意識に人を遠ざけたり、仲良くしていても、心の中で「この人を本当に信用していいのか?」「自分のことを本当はよく思っていないのでは」と考えてしまいます。自己受容がうまくできないと、人間関係までスムーズにいかなくなってしまうんですね。つまり、自己受容は自分のことだけでなく、他人との関係にも深く関わってくるわけです。
「恋愛に縁がない」は自己受容が関係している
自分は恋愛に縁がない、と思っているあなた、もしかしたらそれも自己受容が関係しているかもしれません。自己受容は他人との関係にも深く関わっているとご紹介しましたが、恋愛にも関係しています。カウンセリングでは、自己受容ができず自分を受け入れられないと、恋愛に限りませんが自分に素直になれないと言われます。
恋愛がうまくいくためには、相手と心が通じ合うことが大切ですが、自分に素直になれず自分を好きになれない人は、相手の愛情も素直に受け入れられません。自分が愛されている自信が持てずに、プレゼントや優しい言葉をかけられても素直に喜べないこともあります。これでは相手との距離が縮まず心が通じ合わないので、恋愛はうまくいきません。
自己受容できずに自分に自信がない人は、片思いで終わってしまったり、恋愛から遠のいてしまっているかもしれません。例えば、自分に自信がないので恋愛に至るまでに十分に検証をしたりするので、片思いに終わってしまうことも。相手のちょっとした欠点も気になってしまって、そこで恋愛が終わってしまうこともあります。また、相手に「~してほしい」と素直に言えないところもあります。