◆選択肢は散らかしておきながら…
――たとえば、次の20年など、人生設計についてはいかがですか?
柄本:人生設計って、難しいですよね(笑)。今年で37歳になりますが、むしろこうしていきたい、こうあるべきみたいな選択肢を増やしつつ、でも固執しないというようなこと、でしょうか。
もちろん、あれもしたいこれもしたいという選択肢は散らかしておきながら、でもそこから何を選ぶかは、その時でいいなという感じみたいなことが、結局、妻と娘と生きているということなんですよね。
たとえば僕が選択を託されて、そのチョイスでいいところに行けるかも知れないし、その逆もあって、妻や娘に託したチョイスでいいところに行けるかも知れない。
その中である種、勘を信じているところもあるので、その時に朗らかに明るく笑顔で行ければいいかなという感じかな。はっきりしてなくてすみません(苦笑)。でも、そういう感じで今みたいに仕事も続けていければいいなと思っています。
<取材・文/トキタタカシ>
【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。