◆お金は、なくなったら終わり

――周りの方はたにゃパパさんが猫を飼い始めたり、ウキウキとペットショップに日参する様子を見て、なんと言っていますか?

外でのたにゃ
外にいた頃のたにゃ
たにゃパパ:僕は名前を明かさずにTwitterを始めたので、周りの人には知られていないんですよ。自分の素の部分や弱い部分を丸ごとさらけ出しているので、絶対に知られたくないんですけど、じつは先日、会社の女性スタッフさんから「たにゃパパさんですよね…?」って聞かれて、カーッと顔が真っ赤になってしまって。その方にだけバレてました(笑)。猫が大好きで、たにゃのツイートを楽しみにしてくれているので、内緒にしてくれるそうです。

 きっと周りの人は僕のことを「たんぽぽを踏んで歩くような人間」だと思っているんです。新宿、とくに歌舞伎町では強くないと生き残れないですから。でも、もともとの僕はたんぽぽをよけて歩く人間だったんです。それをたにゃが思い出させてくれました。

 ずっと虚勢をはって生きてきました。ホッとする時間や優しい気持ちになる時間なんて、なかったんです。でも、たにゃに出会って、価値観がひっくり返りました。そうやってがむしゃらに働いて、お金を得ても、なーんの意味もない。なくなったら終わりですから。