そして、さらに重要な台詞をちさとは口にします。シェアハウスに戻ってきたふたりは、ちさとの母親がお土産に持たせたスイカを食べながら、
まひろ「ちさとにはああいう普通の幸せもあったのかなぁ」
ちさと「私にとっての幸せはまひろとこうしていることだよ」
そんなやりとりをします。このときのちさとの笑顔が美しいこと美しいこと。涙ぐむ寸前のまひろの表情も絶妙でした。
これって、ちさとからまひろへの愛の告白ですよね。ライトなアクションコメディだと思って見始めた『ベビわる』だっただけに、これはマジで意外な展開でした。
ふたりが愛の言葉を交わし合った直後となる、今夜放送の第8話からは壮絶なドラマの幕開けとなりそうです。ちさと、まひろにそれぞれ「死亡フラグ」が立っていないことを祈るばかりです。
冒頭で『ベビエブ』が伝説のドラマになることはほぼ確定と書きましたが、それは残された5話次第でしょう。TV史に残る伝説のバディドラマとして萩原健一、水谷豊が共演した『傷だらけの天使』(日本テレビ系)があります。学園紛争が終焉した1970年代の虚脱感を描いた昭和時代の伝説のドラマです。Z世代として生きるちさまひがささやかな幸せを見つめる『ベビエブ』も、令和の伝説のドラマになりつつあります。どんなクライマックスが待っているのでしょうか。
ぜひ、伝説になる過程をみなさんで見守ってください。