伝説のドラマになることは、ほぼ確定と言っていいんじゃないでしょうか。女の子の殺し屋コンビ、ちさと&まひろの日常生活を描いたTVドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』(毎週水曜 深夜1時~、テレビ東京系)が、ますます目が離せない状況になってきました。

 10月23日(水)に放映される『ベビエブ』第8話では、後半シリーズがいよいよ本格化。先週放映の第7話「ひさびさ実家帰ったらあるある」がアクションなしの超ほのぼの回だっただけに、今夜からは怒涛の展開となりそうです。これまで鉄壁のコンビネーションを誇っていた杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)のZ世代コンビですが、殺し屋協会内のジョブローテーションの一環で一時的に引き離されてしまいます。

 コミュニケーション能力の高いちさとは、協会との交渉役だけでなく、まひろが暴走しそうなときのストッパーにもなっていました。落ち込みがちなまひろのメンタルケアの役割も負っていました。そのちさとは協会の営業部へ転属されせられることになります。

「混ぜるな危険」な新コンビ誕生

 営業部の上司を演じるのは巨漢俳優の後藤剛範。Netflixドラマ『全裸監督』ではカメラマンのラグビー後藤、今年ロングランヒットしたノワール映画『辰巳』では裏社会とつながる工場経営者を好演した注目のアクターです。ちさとの営業部エピソードは、かなり面白いドラマパートになりそうです。

 心配なのは、高い殺人スキルとは裏腹に、コミュニケーション能力が未発達のまひろです。相棒のちさとから引き離され、一匹狼タイプの殺し屋・日野(柄本時生)との即席コンビを組まされます。日野は見るからにヤバい人オーラを漂わせています。ジェンダーの「ジェ」の字も口にしたことがなさそうな人種です。

 協会の上層部は、何を考えてまひろと日野にコンビを組ませたのでしょうか。トラブルが起きることは必至です。多分、協会は何も考えていません。もしくはトラブルが起きても、替えが利く消耗品ぐらいにしか考えていないのでしょう。ハリウッド映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(2024年)でゴジラとキングコングが共闘した以上に無理めなタッグです。「混ぜるな危険」そのものです。