コーヒーを飲むとタバコが吸いたくなる人や、タバコを吸うとコーヒーを飲みたくなる人も多いのではないでしょうか。一般的に、コーヒーとタバコの相性は抜群に良いといわれています。

そこで本記事では、コーヒーとタバコの相性が良い理由と、コーヒー好きな人が禁煙すべき理由について詳しくご紹介します。

コーヒーとタバコの相性が良い理由

コーヒーとタバコの組み合わせが最高においしく感じるのには、いったいどのような理由が考えられるのでしょうか。

ドーパミンが分泌されるから

「コーヒーとタバコで一服すると幸せな気分になる」、もしくは「コーヒーを飲んでタバコを吸った後は、やる気がみなぎって仕事がはかどる」といった声をよく耳にします。これは、コーヒーとタバコにドーパミンを分泌させる働きがあるからです。神経伝達物質のドーパミンには、やる気を引き出したり、幸福感をもたらしたりするほか、集中力をアップさせるなどの効果も。

面白いことに、そろそろコーヒーでも飲もうかと考えただけで、わたしたちの脳内ではドーパミンの生成と分泌がはじまっているといいます。そして、お気に入りのコーヒーショップや喫茶店に向かっている最中にも、ドーパミンの分泌は増えていくのだそう。さらに、タバコを吸うとニコチンがドーパミンの分泌を促して、脳の特定の部位を刺激し、達成感や快感を得られます。

カフェインの苦味に鈍感になるため

わたしたちは舌には、味蕾と呼ばれる食べ物や飲み物の味を認識する器官が1万個ほど存在します。ところが、タバコを吸うと有害物質が蓄積して、味蕾の機能を低下させるだけでなく、味蕾の再生を阻む可能性があるといいます。

タバコを吸っている人は、特にカフェインの苦味を検出しにくくなります。苦味に鈍感になってしまうと、苦いコーヒーでも気にせずに飲めるように。むしろ、タバコを吸って痛んだのどを潤すのに、より苦味の強いコーヒーを求める傾向があるそうです。

コーヒー好きが禁煙すべき3つの理由

喫煙は体に悪いと知りながら、なかなかやめられないという人も少なくありません。ですが、コーヒーが大好きなら、いますぐタバコと決別すべきでしょう。ここでは、コーヒー好きな人が禁煙したほうが良い3つの理由についてご紹介します。

コーヒー本来の味を味わうため

タバコを吸う度に、200種類以上もの有害物質が含まれている煙を吸い込む訳ですから、知らず知らずのうちに味覚センサーに異常が発生するのも当然だといえるでしょう。喫煙の習慣がある人はカフェインの苦味が感じられなくなる以外にも、繊細な味の違いを楽しめなくなるのだとか。ですから、コーヒー本来の味を味わいたいのであれば、禁煙することをおすすめします。

ひと口にコーヒーといってもその味わいは非常に豊かで、酸味や苦味だけではなく、チョコレートやナッツの風味、スパイスやフルーツの風味、そして花の風味などがあります。たくさんの風味を楽しめるのは、コーヒー豆の種類や焙煎の度合いはもちろん、お湯の温度や淹れ方によっても味が変わるから。禁煙が成功すれば、好みのコーヒーの味も変わってくるかもしれませんね。