今でも鮮明に覚えているのですが、娘のお宮参りに着ていく服を買うために、産後初めて1人でお出かけしたんです。でも、どれを着ても入らないし、入ったとしても全然素敵じゃない。それが本当にショックでした。

さらに、運動しようと決心してスポーツジムに申し込みに行ったら、私1人なのに「お子さんの入会ですか? お母さんご自身ですか?」と聞かれて……。会員証の写真を撮るために私なりにオシャレをして行ったし、初めて来たジムなのに、どうしてお母さんだとバレたんだろう。自分でも変化を感じていたけど、他人からも今までとは違って見えているんだということに衝撃を受けました。そういう出来事が積み重なり、自信を失っていった気がします。

◆着痩せコーデの意外な効果とは

Tシャツのサイズを思い切っていくつか上げてみると…(提供:おかだゆりさん)
Tシャツのサイズを思い切っていくつか上げてみると…(提供:おかだゆりさん)
――まずは、どんなことから始めればいいのでしょうか。

おかだ:最初はいつも選んでいる服のサイズを見直してみることから始めるといいと思います。太って見えるのは、お肉のむちっとした質感が服の上からでもわかってしまうからなんですね。そこで、サイズを思い切っていくつか上げてみと、服がシルエットを作ってくれるので、体のラインを消すことができます。

大きいサイズ=体が大きく見えてしまうと思う人もいるかもしれませんが、「服の中に詰まっているのは、肉ではなく空気です」という顔をしていれば大丈夫です(笑)! こんなふうに、家にある服や、無理なく手に取れるような価格で模索しながら挑戦できるような内容の本になっています。

――初心者がやりがちな失敗はありますか?

おかだ:ときどき、「オシャレをしよう!」と一念発起して、いきなり物凄く派手な一着を買う方がいます。一番びっくりしたのは「パーソナルカラー診断で似合うと言われたから」と、明らかにご本人もしっくりきていないであろう、ダンスパーティーに着ていくようなピンクのフリフリブラウスを買ってきた相談者の方。