――オシャレを楽しむためにダイエットをする人も多いと思うのですが、「着痩せコーデ」を推奨しているのはなぜなのでしょうか。

おかだ:女性には、意図しない体型の変化が起こりやすいし、その方たちの悩みがすごく深いと気づいたからです。例えば妊娠するとお腹がどんどん膨らんで、産後は皮膚がたるんだり、今までつかなかっところにお肉がついたりします。ある程度は覚悟していたとしても、やはり現実についていけないショックがありますよね。それにお母さんになると、お金や時間は子どものために使って、自分のことはどうしても後回しになる方が多いです。そういう方に、今の体型を悲観せず、オシャレを楽しんで少しでもハッピーになってほしいと思って、着痩せコーデを発信しています。

◆体型の変化にショックを受けた日々

――きびのさんは、着痩せコーデに対してどんな印象を持っていましたか?

きびのあやとら(以下、きびの):私は今回の書籍のお仕事のお話しをいただいて、ゆりさんに出会って初めて着痩せコーデに興味を持ちました。それまでは、言い方は悪いですが、「気休め」みたいに思っていたんです。痩せて見えるためには、服に体を合わせていくしかないと思っていたし、ゆりさんのInstagramを見ても、「すごいけど、本当に私もこうなれるのかな?」と半信半疑でした(笑)。

――着痩せコーデに対する考え方が変わったきっかけは何だったのでしょうか。

きびの:実際にゆりさんにお会いしてコーディネートしていただいて、「着痩せって本当にできるんだ!」と感激したからです。手持ちの服を持って行ってアドバイスをしていただいたのですが、「気休めなんかじゃなく、おしゃれのテクニックの一つとして使えるんだ!」と、認識が変わりました。

――きびのさんも体型の変化に悩んでいたのでしょうか。

きびの:私は産後に体型が変わって、似合っていた服が着られなくなったのが悲しかったですね。オシャレができない原因は自分の体型だと思っていたので、ダイエットをしたり、補正下着を使って体型を服に合わせようとしていました。