ジョージ・S・クレイソン著（大島豊訳）『バビロンの大富豪』（グスコー出版）
『金持ち父さん貧乏父さん』『史上最高のセミナー』などのベストセラー本の中でも紹介されている本書は、原書の刊行以来90年以上が経過した今なお、多くの人に支持されている名著です。人気の理由は、「富を築く基本」がわかりやすく書かれていること。
本書では、「富を生む黄金5原則」として次のことが示唆されています。
- 黄金は堅実な者を好む＝お金は、資産を築くために収入の最低1割を貯めようとする人のところに集まってくる
- 黄金は賢明な者を好む＝“もっと儲かる仕事”と結びつけられたお金は繁殖していく
- 黄金は慎重な者を好む＝お金は、その扱いに長けた人のもとから離れない
- 黄金は軽率な者を嫌う＝お金は、よろしくない商売や事業からは逃げてしまう
- 黄金は強欲な者を嫌う＝お金は、よからぬ儲け話にまで乗る者からは逃げてしまう
これを実践するだけでも、もしくは意識するだけでも、お金の流れが変わり始めることを実感できるはずです。
草薙龍瞬著『反応しない練習―あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』（KADOKAWA／中経出版）
最後に取り上げるのは、現役僧侶が上梓したベストセラーです。著者の草薙龍瞬氏は、16歳で家出し上京した後、放浪生活を経て大検を取得して東大法学部に入学。その後「生き方」を模索し続けた結果、出家に至ります。現在はインドでNGOや幼稚園を運営しながら、仏教の「本質」を広く世に伝えるための活動を続けています。
本書のタイトルとなっている「反応しない」とは、SNSやTwitter、ネット記事などに対して無駄に反応しないということ。すべての苦しみは自分が「反応すること」から始まっています。そのことに気づけば、仕事での人間関係におけるストレスもぐっと減るはずです。
30代で後悔しないために……
「人間関係を良好にして、仕事に集中し成果を上げたい」「起業して社会に貢献したい」「今のうちに資産を築いて、将来の可能性を広げたい」など目指す方向は人それぞれ。でも今回紹介した本は、どんな目標を持っていたとしても将来の自分にとってプラスになりそうな本ばかりです。少しでも興味を引かれた本があれば、20代のうちに読んでみてくださいね。
提供・UpU
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