◆1時間を手越に割き海外ロケまでした制作サイドは復帰大歓迎
「いまのほうがまだMAX」と豪語した手越だが、番組では早々に活躍の場面が訪れる。現地で立ち漕(たちこ)ぎボートに試乗した際に、いきなり水落ちする体を張った笑いを提供。ナレーションでも、「皆さんお待たせいたしました、4年ぶりのイエーーイ」と自信満々の手越が失敗するさまをイジるおなじみの演出を入れ、番組サイドも復帰を大歓迎した模様。
手越は『イッテQ!』でこれまで、主に「祭り」関連の企画に挑戦。体を張った企画ばかりで、身体能力の高さを武器に数々の難競技に挑み成功させた。
しかも、ビックマウス&ポジティブキャラでしっかりと前フリを行い、失敗した際には笑いを生み出す高等な技術を披露。今回の復帰でもその技術は衰えず、内村、宮川というベテラン芸人とともに次々と笑いを生み出しており、久しぶりの出演とは思えないほど輝きを放っていた。
今回の『イッテQ!』は、いわば1時間を手越に割いたことになる。
手越の調子が悪ければ、内村・宮川という手練れがいたとしても、番組自体が成立しなかった可能性も大だ。テレビマンとしたら、海外ロケまでするわけでかなりのギャンブルになっただろう。
しかし、結果として手越が2人を従えて番組を回すほどの活躍を見せた。
手越も長いタレント生活の中で、どれだけ重要な復帰作になっているかはわかっていただろう。そんなプレッシャーも跳ね除け、番組を成功に導いたスキルとタレント性はやはり特別なものだと、今回の放送で感じさせてくれた。
◆手越祐也が、独立後にも番組で磨いていたバラエティ力
4年ぶりの『イッテQ!』でも変わらぬバラエティスキルを見せた手越だが、ここ数年の活動はコアなファン以外にはあまり知られていない。